クコの実の効果・効能【薬膳食材で効率の良いダイエット】

「楊貴妃が1日に3粒を食べていた」という有名なお話にもなっている「クコの実(ゴジベリー)」と言えば、中華の薬膳料理、特に杏仁豆腐のトッピングとして、ご存知の人も多いことでしょう。


とはいえ、クコの実は単なる付け合せ的な食材ではなく、実のところ様々な効果効能に期待できるスーパーフルーツなのです。


こちらでは、そんなクコの実についてご紹介していきます。

クコの実とは?


「クコの実」は、東アジア、特に中国原産のナス科クコ属の植物。


欧米では、スーパーフルーツの「ゴジベリー」として、とても人気が高い食材です。


古来より中国では、不老長寿や滋養強壮などの効果に期待できるとして、漢方薬、生薬に活用されています。


もちろん、日本にも平安時代には入ってきていたそうで、当時は高貴な人にのみ愛用される素材であったとのこと。


ちなみに、クコで使われる部分は「実」だけではなく、「葉」を「枸杞葉」、「根」を「地骨皮」などと呼び、残ることなく漢方に使用されています。


そして、小さく赤いクコの実には、100種以上もの「ビタミン類」と「ミネラル類」に加え、「食物繊維」、「ポリフェノール」、「βカロテン」や「リコピン」などの「カロテノイド類」、「必須アミノ酸」を含んだ「18種のアミノ酸」など様々な栄養素が豊富に含まれています。

 

クコの実の効果・効能

 

アンチエイジング対策


美肌作りに不可欠な栄養素といえば、「ビタミン類」や「ポリフェノール」ですが、クコの実に含まれる「ビタミンC」は、オレンジの約500倍とされています。

 

加えて、ポリフェノールや「カロテノイド類」も豊富に含まれていますから、最強とも言われる抗酸化作用で、細胞老化予防効果に大きな期待ができるのです。


ちなみに、活性酸素の吸収能力を数値で表す「ORAC(オラック)値」では、同じくスーパーフルーツとして人気を誇る「アサイーベリー」のORAC値18500と比べ、クコの実は25300とかなり高め。


アンチエイジング対策として、クコの実はトップクラスの食材なのです。

 

美肌作り


美肌作りに必要な「ビタミンC」の作用では、メラニンの合成に関連する酵素、「チロシナーゼ」の働きを抑えることも一つとされ、メラニン色素の生成を抑制し、シミの改善・予防に期待できます。


さらには、「コラーゲン」の生成促進作用がある「ヒドロキシプロリン」の合成に働きかけるとされ、コラーゲン生成にも関連しています。


このようにして、肌の改善に必須なビタミンCですが、水溶性ということから尿などとともに排出されやすいデメリットがあるため、毎日積極的な摂取を継続することが必要になるのです。

 

女性ホルモンのバランス調整


クコの実には、女性ホルモンのバランス調整に働きかける「βシトステロール」という成分が含まれていて、ホルモンバランスの乱れから起こる肌トラブルの予防に効果的。


もちろん、肌のみならず、生理痛や生理不順、更年期障害など、月のリズムに関わる不調を改善へと導きます。

 

血行促進・冷え性改善


毛細血管の強化に働く「ルチン」と「ヘスペリジン」という「ビタミンP類」は、血流改善を効果的にして、血行を良くする作用があります。

 

どちらの栄養素もクコの実に多く含まれていますから、多くのダイエッターの悩みである冷え性の改善はもちろん、肌のくすみ改善にも期待できます。


ちなみに、ビタミンP類は、ビタミンCとの相乗効果で、ビタミンCの酸化予防に働きかけるとされています。


気になる人は、クコの実と柑橘類などを一緒に摂取するといいでしょう。

 

貧血予防


ミネラル類も豊富に含んでいるクコの実には、女性が不足がちである「鉄分」も多く含んでおり、貧血予防効果に期待できます。


貧血気味のダイエッターは、健康的な美肌&痩せ体質作りのために、鉄分は必須です。

 

脂肪蓄積予防


クコの実に含まれているアミノ酸の一種「ベタイン」は、イカやタコ、ほうれん草などに含まれている栄養素であり、化粧品では保湿剤として、美肌・美髪への潤い補給成分として有名です。


さらには、肝臓の脂肪蓄積予防、糖質の吸収予防、血糖値の急上昇抑制、コレステロール値の上昇抑制などの効果に期待でき、肝機能を良くして脂肪肝や肝硬変などの予防に繋げます。


また、その働きからインスリン分泌の抑制作用が高まるため、中性脂肪の蓄積を防ぎ、肥満予防や糖尿病予防、生活習慣病予防へと繋がります。

 

代謝アップ


クコの実には、「ビタミンB1・B2」が含まれていますが、脂質・糖質の代謝サポートに作用する「ビタミンB群」は、肉類などといった動物性食品によく含まれている栄養素。


基礎代謝アップを効果的にして、ダイエット効果にも期待できる栄養素ですから、積極的に摂取したいものですね。


その他の効果・効能


「飲む目薬」とも呼ばれているクコの実には、スマホやパソコンの画面で疲れた目を改善へと導く「カロテノイド類」を豊富に含んでいますから、視力低下や白内障などの眼病予防効果にも期待できます。


さらに、カロテノイド類は肌トラブル予防にも効果的な栄養素。
疲れ目が気になるダイエッターには、クコの実が是非ともおすすめ。

 

クコの実の食べ方


市販されているクコの実のほとんどが乾物ですが、ネット通販などでは、生の状態を購入可能です。


直径約1cmの赤い実は、トマトよりも薄い酸味があり、独特な香りを苦手に感じる人もいるようですが、ヨーグルトなどに混ぜて食べることもおすすめ。


また、デザートだけではなく、白米と一緒に炊く薬膳のクコの実ご飯や、香りが苦手な人には、カレーやシチューに入れるのもいいですね。


お湯を注いでクコの実茶もいかがでしょうか。


今ではスーパーなどでも手に入りやすくなったクコの実ですが、購入の際にはなるべく天然のもの、砂糖などによる加工がされていないものを選びましょう。

 

クコの実との相乗効果でキレイさアップ


女性に嬉しい成分をたっぷりと含んだクコの実の摂取には、健康&美容効果の期待度をさらに高めるため、他の食材との組み合わせに注意したいもの。

 

クコの実との食べ合わせ


では、シンプルな食べ合わせ例をご紹介していきましょう。


疲れ目の改善…ブルーベリーとの食べ合わせ


美白作用アップ…トマトサラダにプラス


免疫力アップ…ブロッコリーとの食べ合わせ


冷え性改善…クコの実茶と生姜


女性ホルモンのバランス調整…豆腐サラダにプラス


アンチエイジング…アサイーボウルにプラス

 

クコの実の摂取目安量と注意点


1日におけるクコの実の摂取目安量は、10~20粒ほど。


その効果が期待できる量は10粒ほどとされていますが、クコアレルギーを持つ人も稀にいるようなので、アレルギーっぽい症状を感じたら、すぐに医師の受診を。


胃腸が弱い人にも、お腹が緩くなるケースが考えられますから、最初は摂取量を少なめにした方がいいかもしれません。


また、特に女性の健康において、大量に摂取した場合いくつかの副作用も考えられ、要注意。


まず、血流量アップの作用があるとされていることから、冷え性改善、代謝促進など、女性に嬉しい効果が期待できるものの、生理が早まるのではないかということも伝えられています。


医学的根拠はなくとも、含まれている成分の「ベタイン」が生理を早めるのではとのこと。


生理が早まることが大問題になるわけでもないですが、身体のリズムを狂わせることになるかもしれないと覚えておきましょう。


そして、同じく血流量アップの影響から、妊婦の人には早産のリスクが高まるとされています。


また、高血圧に悩む人には嬉しい食材なのですが、元々低血圧で悩んでいる人には、血圧をさらに低下させる可能性があるため要注意。


さらに、糖質をそれほど含んではいないクコの実であっても、血糖値を上げる作用もあるとされていますから、特に糖尿病治療中、治療薬を服用中の人は、医師との相談がおすすめです。

 

小さくて赤い実は、食卓の彩りにも大活躍。


様々な栄養素をたっぷりと含んだクコの実で、健康的な痩せ体質作りをスタートさせてはいかがでしょうか。